
サン・マルコス大聖堂
Arica y Parinacota
チリのアリカ中心部に位置するサン・マルコス大聖堂は、19世紀の教会建築の中でも特筆すべき存在で、フランスの技術者グスタフ・エッフェルが設計した完全な鉄骨構造を特徴としています。当初はペルーのアンコンという海辺のリゾート地向けに設計されていましたが、1868年の地震で旧植民地時代の教会が破壊されたため、アリカでの使用に変更されました。鉄製部品はフランスから輸送され、現地で組み立てられ、1876年に旧教会の廃墟の上に大聖堂が落成しました。建築様式はゴシックに触発されており、鉄骨構造が特徴的で、木製の扉のみが例外です。この建物は、太平洋戦争後のアリカのチリへの移管や教区管轄の変遷など、多くの歴史的出来事を耐え抜いてきました。1984年には国の記念建造物に指定され、その文化的・歴史的重要性が認められています。2014年の地震で被害を受けた後、修復工事が行われ、2017年に一般公開が再開されました。守護聖人である聖マルコの祝日は毎年4月25日で、アリカのスペインによる建設記念日と重なります。プラザ・コロンの向かいに位置し、市の歴史的かつ社交の中心地にあります。
ヒント: サン・マルコス大聖堂の訪問に最適な時間帯は、一般公開されている午前8時30分から午後2時、および午後6時から午後10時の早朝または夕方です。修復作業や特別イベントが行われている場合もあるため、訪問前に確認することをおすすめします。入場は通常無料ですが、ガイドツアーや地元の案内所を利用するとより充実した体験ができます。4月25日付近に訪れると、守護聖人聖マルコを祝う祭典を見ることができます。団体訪問や特別な場合を除き、事前予約は通常不要ですが、地元の観光案内所に連絡すると安心です。
興味深い事実
- •大聖堂の鉄骨構造は、パリのエッフェル塔で有名なグスタフ・エッフェルの工房によって設計・製造されました。
- •もともとこの鉄製教会はペルーの海辺のリゾート地アンコン向けに計画されていましたが、1868年の地震で旧教会が破壊されたためアリカに転用されました。
- •南アメリカでは数少ない、木製の扉を除き完全に金属製の教会の一つです。
- •2014年の地震で大聖堂の十字架が倒れ、大きな被害を受けたため、17か月にわたる修復工事が行われ、2017年に完了しました。
- •サン・マルコス大聖堂は1984年にチリの国の記念建造物に指定され、その建築的・歴史的意義が認められています。
歴史
アリカの最初の教区教会は植民地時代に遡り、226年間存在しましたが、1868年の地震で破壊されました。19世紀にはペルーのホセ・バルタ大統領の下で現サン・マルコス大聖堂の建設が発注され、グスタフ・エッフェルの工房でフランスで製造されました。1875年に鉄骨構造がアリカに到着し、フランス人技術者によって組み立てられ、1876年に大聖堂が落成しました。1880年の太平洋戦争後、アリカはチリの支配下に入り、教区管轄も数十年かけて移行し、1986年に大聖堂は教区教会に昇格しました。1984年に国の記念建造物に指定されました。2014年の地震で被害を受け、2017年初めまで修復のため閉鎖されていました。
場所ガイド
主構造と鉄骨フレーム1876
大聖堂の特徴は、南アメリカでは先駆的な完全な鉄骨構造であり、グスタフ・エッフェルの工房の技術力を示しています。構造はゴシック建築の尖頭アーチや垂直性に触発されており、伝統的な石材ではなく鉄で表現されています。
木製の扉
金属構造と対照的に、大聖堂の2つの主扉は木製で作られており、鉄骨フレームを引き立てる伝統的な触感と視覚的要素を提供しています。
内部と鐘
内部には工芸品としても文化的価値のある歴史的な鐘があり、2002年にモニュメント・ヒストリコ(歴史的記念物)に指定されました。内部空間は高い天井とステンドグラスを備えたゴシック様式で、荘厳な礼拝の雰囲気を醸し出しています。