
オルヴィエート大聖堂
Umbria
オルヴィエート大聖堂(Duomo di Orvieto)は、イタリア・ウンブリア州オルヴィエートの町にある、聖母マリアの被昇天に捧げられた壮大な14世紀のローマカトリック大聖堂です。教皇ウルバヌス4世の命により建設され、1263年の聖体の奇跡に関連する聖遺物「ボルセナの聖体布」を安置するためのものです。大聖堂の建築はロマネスクとゴシック様式の融合を表しており、約3世紀にわたる建設期間で進化しました。ファサードは中世美術の傑作で、黄金のモザイク、大きな浮彫、福音書記者の象徴の像、3つの巨大な青銅製の扉が特徴です。内部には、特にボルセナの聖体布礼拝堂とサン・ブリツィオ礼拝堂の2つのフレスコ画礼拝堂があり、ルカ・シニョレッリやベアート・アンジェリコなど著名な画家による最後の審判や聖書の場面が描かれています。大聖堂には5つのルネサンス期の鐘があり、変ホ長調に調律されています。また、独特な22角形の多角形のバラ窓も有名です。数世紀にわたり多くの建築家や芸術家が携わり、長い建設期間にもかかわらず様式の調和が保たれています。大聖堂はオルヴィエートの宗教的・文化的中心地として、毎年何百万人もの訪問者をその芸術的、歴史的、精神的価値で惹きつけています。
ヒント: 大聖堂をじっくり鑑賞するには、平日に訪れて混雑を避けるのがおすすめです。特に春や初秋の穏やかな気候の時期が最適です。公式アプリで利用できるガイドツアーや音声ガイドの予約は事前に行うことを推奨します。訪問時にはサン・ブリツィオ礼拝堂のフレスコ画と、聖体の奇跡の聖遺物が保管されているボルセナの聖体布礼拝堂を見逃さないようにしましょう。学生、高齢者、団体向けの割引もよくあります。最新の開館時間や特別イベントは公式ウェブサイトでご確認ください。
興味深い事実
- •大聖堂は1263年に起きた聖体の奇跡に関連する聖遺物、ボルセナの聖体布を収めるために建てられました。奇跡では、出血した聖体が祭壇布を染めました。
- •ファサードには珍しい22角形の多角形バラ窓があり、完璧な対称性を実現するために高度な幾何学的・統計的技術が用いられています。
- •大聖堂の5つの鐘はルネサンス期に遡り、変ホ長調に調律されています。
- •約3世紀にわたり20人以上の芸術家がファサードの装飾に携わり、調和のとれたゴシック様式を保ちました。
- •サン・ブリツィオ礼拝堂には、ベアート・アンジェリコが始め、ルカ・シニョレッリが1447年から1504年にかけて完成させた有名な最後の審判のフレスコ画連作があります。
歴史
オルヴィエート大聖堂の建設は1290年、教皇ニコラウス4世の時代に始まり、アルノルフォ・ディ・カンビオによるロマネスク様式の設計が最初でした。その後の数世紀で設計は進化し、特に14世紀初頭にロレンツォ・マイターニがファサードや構造の重要部分を手掛け、ゴシックの傑作へと発展しました。ボルセナの聖体布礼拝堂は14世紀中頃に建設され、15世紀にはサン・ブリツィオ礼拝堂が完成、フレスコ画は1504年までに仕上げられました。ファサードは16世紀末にイッポリート・スカルツァによって最終仕上げがなされました。16世紀には反宗教改革の理念を反映した内装改修が行われ、スタッコやフレスコ画、大理石の像が追加されました。19世紀後半の修復ではバロック様式の要素を取り除き、元の中世の姿を復元する試みがなされました。
場所ガイド
ファサード14th-16th century
大聖堂のファサードは中世後期ゴシック美術の見事な例で、黄金のモザイク、3つの大きな青銅製扉、浮彫、4人の福音書記者を表す像が特徴です。主にロレンツォ・マイターニが設計し、16世紀末にイッポリート・スカルツァによる尖塔の追加で完成しました。
ボルセナの聖体布礼拝堂Mid-14th century
14世紀中頃に建てられたこの礼拝堂は、ボルセナの聖体の奇跡にまつわる貴重な聖遺物である聖体布を収めています。豪華に装飾されており、大聖堂建設の理由として大きな精神的意義を持ちます。
サン・ブリツィオ礼拝堂1447-1504
最後の審判や黙示録のテーマを描いた広範なフレスコ画連作で有名です。1447年にベアート・アンジェリコが着手し、1504年までにルカ・シニョレッリが完成させました。これらのフレスコ画はルネサンス美術の傑作とされ、生き生きとした劇的な表現が特徴です。
地下トンネル
大聖堂の地下には約800平方メートルのトンネルと部屋のネットワークがあり、建設の歴史や古代の貯蔵場所を明らかにしています。訪問者は中世の建築技術や大聖堂の発展を独自に知ることができます。
連絡先
電話: 0763 342477