タオルミーナ・ギリシャ劇場

タオルミーナ・ギリシャ劇場

Sicilia

85/10090 min

イタリア・シチリアに位置するタオルミーナ・ギリシャ劇場は、地域で最も古く最大級の古代劇場の一つで、紀元前3世紀に建設されました。特徴的なヘレニズム様式の設計で、曲線状の座席(カヴェア)は9つの区画に分かれ、最盛期には約1万人の観客を収容しました。ローマ時代には特にハドリアヌス帝やトラヤヌス帝の時代に大規模な改修が行われ、さらに3世紀にはグラディエーターの試合を開催するためにオーケストラ部分がアリーナに改造されました。岩を掘り込んだ舞台の背景からはイオニア海とエトナ山の息をのむような景色が広がり、その独特な文化的・景観的魅力を高めています。現在も年間のタオルミーナ映画祭や各種コンサートなどの公演が行われ、芸術表現の中心地としての伝統を守り続けています。建築は大理石の柱で支えられた二重のアーチギャラリーを持ち、部分的に保存されたローマ時代の舞台壁が当時の壮麗さを物語っています。歴史的な層は、ヘレニズム時代の聖域に関連した構造からローマの娯楽施設、さらに中世の私邸へと変遷したことを示しています。そのロマンチックな遺跡はグランドツアー時代から訪問者を魅了し、ゲーテもそのパノラマの眺望を称賛しました。

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ヒント: 最高の体験をするには、毎年開催されるタオルミーナ映画祭や夏のライブ公演の時期に訪れるのがおすすめです。人気のため事前のチケット購入が推奨されます。早朝や夕方の訪問は光の具合が良く、混雑も少なめです。学生やシニア向けの割引もある場合があります。現地へは公共交通機関でアクセス可能で、歴史や建築を深く理解できるガイドツアーも提供されています。

興味深い事実

  • この劇場はシチリアでシラクサのギリシャ劇場に次ぐ2番目に大きな古代劇場です。
  • かつては約1万人を収容していましたが、保存のため現在は約4,500人の収容となっています。
  • ローマ時代にはオーケストラがグラディエーターの試合用アリーナに改造され、舞台機械を備えた地下空間へ通じるアーチ型通路が設けられました。
  • 舞台の背景からはエトナ山とイオニア海のパノラマが望め、ゲーテがイタリア旅行中に称賛した景色です。
  • ウディ・アレン監督の『マイティ・アフロディーテ』(1995年)やHBOのドラマ『ザ・ホワイト・ロータス』(2023年)などの映画・ドラマのロケ地にもなっています。

歴史

1950

劇場は紀元前3世紀のヘレニズム時代に建設され、等積石積みの壁や古代の碑文がその証拠です。ローマ共和政期または初期帝政期、特にアウグストゥスの時代に再建され、2世紀には大規模な拡張が行われました。後期帝政期にはグラディエーターの試合用にオーケストラがアリーナに改造され、地下のヒポゲウムと繋がる構造が設けられました。ヴァンダル族の包囲とローマ帝国の衰退後、劇場は衰退し、中世には一部が私邸として利用されました。グランドツアー時代に再発見されロマンチックに称賛され、文化的ランドマークとなり、1950年代以降はタオルミーナ・アルテ祭やタオルミーナ映画祭などの演劇・音楽イベントの会場となっています。2017年にはタオルミーナで開催されたG7サミットの主要会場の一つでもありました。

場所ガイド

1
カヴェア(座席エリア)紀元前3世紀

岩を掘り込んだ曲線状の座席エリアで、8つの階段で9つの区画に分かれています。元々は約1万人を収容する設計で、海とエトナ山の壮大な眺望を楽しめます。

2
舞台と舞台壁ローマ時代、2〜3世紀

ローマ時代の舞台背景は部分的に保存されており、大理石の柱が当時の壮麗さを物語っています。舞台は3世紀にオーケストラがアリーナに改造された際に撤去されました。背景の中央は開放されており、自然の景観が劇場体験に独特の一体感をもたらしています。

3
アリーナとヒポゲウム3世紀

後期帝政期にオーケストラはグラディエーターや野獣狩りのためのアリーナに改造され、アーチ型の通路で地下のヒポゲウムと繋がっています。ヒポゲウムには特殊効果用の舞台機械が設置されていました。

連絡先

電話: 0942 23220