
平和宮
Zuid-Holland
オランダ・ハーグに位置する平和宮は、国際司法裁判所、常設仲裁裁判所、ハーグ国際法アカデミー、平和宮図書館の本拠地として知られる国際法の象徴的な建築物です。1913年8月28日に正式に開館し、スコットランド系アメリカ人の慈善家アンドリュー・カーネギーの資金提供により、国際紛争を平和的に解決するために設立された常設仲裁裁判所の専用裁判所として建設されました。フランス人建築家ルイ・M・コルドニエがネオ・ルネサンス様式で設計し、オランダ人建築家J.A.G.ファン・デル・ステールが調整を加えたこの宮殿は、特徴的な高さ80メートルの鐘楼と豪華な内装を備えています。建物はイタリア産の大理石、ロシアからの花瓶、各国からの木材など、多くの国々からの贈り物で飾られ、国際協力の象徴となっています。周囲の庭園はトーマス・ヘイトン・モーソンによって設計され、自然の水路を取り入れています。2014年にはヨーロッパ文化遺産ラベルを受賞し、戦争ではなく法による紛争解決の理想を体現する建物として、世界中から訪問者を惹きつけています。
ヒント: 訪問の際は、公式ウェブサイトで開館時間を確認し、特に観光のピークシーズンには事前にガイドツアーの予約をおすすめします。庭園が満開で気候が穏やかな春と初秋が最適な訪問時期です。学生や団体には割引が適用される場合があります。また、宮殿はオンラインで360度のバーチャルツアーも提供しており、事前に見学が可能です。
面白い事実
- •平和宮は国際連合の主要司法機関である国際司法裁判所の本拠地です。
- •多くの建築要素や美術品は第二回ハーグ会議に参加した国々から寄贈され、国際協力の象徴となっています。
- •宮殿の高さ80メートルの鐘楼はハーグのスカイラインの特徴的なランドマークです。
- •2014年に文化的・歴史的価値が認められヨーロッパ文化遺産ラベルを受賞しました。
- •アンドリュー・カーネギーは当初、法学図書館の資金提供のみを考えていましたが、宮殿全体の資金提供に説得されました。
- •庭園は著名なイギリスの造園家トーマス・ヘイトン・モーソンによって設計されましたが、予算の制約により設計が一部変更されました。
歴史
平和宮の構想は1900年、外交官フリードリヒ・マルテンスとアンドリュー・ディクソン・ホワイトの間で常設仲裁裁判所のための施設について話し合われたことに始まります。1903年にアンドリュー・カーネギーが150万ドルの資金提供を約束し、プロジェクトを管理するカーネギー財団が設立されました。国際的な設計競技でルイ・M・コルドニエのネオ・ルネサンス様式のデザインが選ばれ、予算に合わせて修正されました。1907年の第二回ハーグ会議の際に最初の石が据えられ、1913年に建設が完了。ウィルヘルミナ女王の出席のもとで開館式が行われ、カーネギーも参加しました。開館からわずか1年で第一次世界大戦が勃発しましたが、平和宮は国際平和の象徴としての地位を確立しました。
場所ガイド
大広間1913
重要な国際司法手続きや行事が行われる主要な式典ホールで、平和と正義を象徴する豪華な装飾や象徴的な美術品が特徴です。
国際法図書館1913
アンドリュー・カーネギーの寄付により設立された包括的な法学図書館で、国際法に関する膨大な文献や資料を収蔵し、裁判所の業務を支えています。
鐘楼1913
高さ80メートルの塔で、宮殿の主要な建築的ランドマークです。上部が広がった独特の形状で、ハーグの街中からもよく見えます。
庭園1908
トーマス・ヘイトン・モーソンによって設計された庭園は、宮殿を囲み、自然の水路や噴水、彫刻を取り入れた穏やかな環境を作り出し、平和を象徴しています。
連絡先
電話: 070 302 4242