玉山書院
Gyeongsangbuk-do
玉山書院は韓国慶州に位置する由緒ある儒教書院で、朝鮮王朝の著名な儒学者である李彦迪の学徳を称えて1572年に創建されました。書院は伝統的な朝鮮時代の建築様式で、前方に講義棟、後方に祖先を祀る祠堂が配置されており、講義堂の龜堂、祖先祠の啓仁廟、二階建ての舞鞭樓、学生のための寮などが特徴的です。敷地は小川のそばにあり、五つの名石「五臺」があり、その中の西心臺は心を清め自然と調和して学問に励む場所を象徴しています。玉山書院は嶺南派儒学の中心地として重要な役割を果たし、安東の道山書院とともに韓国の儒教思想に影響を与えました。韓国の著名な学者である韓石峰や金正喜の書や書籍の貴重なコレクションも所蔵しています。文化的・歴史的価値が認められ、1967年に史跡に指定され、2010年には梁洞村の一部として、2019年には韓国の儒教書院群の一部としてユネスコ世界遺産に二度登録されました。
ヒント: 訪問するなら春か秋がおすすめで、快適な気候と周囲の自然の美しい景色を楽しめます。事前に開館時間を確認し、歴史や文化的背景をより深く理解するためにガイドツアーの利用を検討すると良いでしょう。団体や高齢者向けの割引チケットがある場合もあります。特に週末や祝日は混雑が予想されるため、事前予約をするとスムーズに見学できます。
興味深い事実
- •玉山書院は韓国でユネスコ世界遺産に二度登録された数少ない儒教書院の一つで、その卓越した文化的価値を示しています。
- •書院は小川沿いの五つの名石の近くに位置し、それぞれが瞑想や学問に関連した詩的な意味を持つ名前が付けられています。
- •李彦迪の『手筆古本』や金富軾の『三国史記』全巻などの貴重な歴史的写本を所蔵しています。
- •建築配置は伝統的な「前学後祠」様式に従い、教育と儀礼の両面を重視しています。
- •韓石峰や金正喜など著名な歴史的人物による書や扁額が書院内に保存されています。
歴史
玉山書院は1572年に慶州の知事であった諸漸民によって、李彦迪の学問的業績を記念して創建されました。1573年には宣祖王から「玉山」の名が下賜され、正式に認められました。1871年の興宣大院君による儒教書院廃止令の際も、47書院のうち免除された数少ない書院の一つとして存続しました。1839年の火災で元の龜堂が焼失した後、再建されました。数世紀にわたり、嶺南地域における新儒学の学問と文化の中心地としての地位を保ち続けています。
場所ガイド
龜堂(講義堂)1839 (再建)
学者たちが儒教の経典を学ぶために集った主な講義堂です。朝鮮時代に建てられ、1839年の火災後に再建されました。切妻屋根の伝統的な建築で、学習に適した広々とした内部空間を備えています。
啓仁廟(祖先祠)1572
敷地の後方に位置し、李彦迪の位牌を祀る祠堂です。中国の「人」字をかたどった切妻屋根の伝統的な建築様式で、祖先祭祀の儀式が行われる場所です。
舞鞭樓(楼閣)
書院敷地内の二階建ての楼閣で、学術的および儀式的な様々な用途に使用されます。高い位置にあり、周囲の景観や書院の建物を見渡せる展望ポイントとなっています。
東齋(明居齋)と西齋(暗修齋)寮舎
学生が生活し学んだ住居兼学習施設です。これらの寮舎は儒学者のための生活と学びの共同体としての書院の役割を反映しています。
西心臺(五臺)
書院近くの小川沿いにある五つの名石の一つで、西心臺は心を清め、自然と調和して学問を追求することを象徴しています。近くには龍湫と呼ばれる滝があります。
連絡先
電話: 054-761-2211