
トクトグル貯水池
Jalal-Abad
トクトグル貯水池は、キルギスのジャララバード州にあるナルイン川上流に位置し、シルダリヤ川の北支流で最大の貯水池です。1976年にトクトグルダムの建設により形成され、全長65キロメートル、面積は約284.3平方キロメートル、最大水深は120メートルに達します。総貯水容量は19.5立方キロメートルで、そのうち14立方キロメートルが水力発電と灌漑に利用されています。ダム本体はコンクリートの重力式構造で、高さ215メートル、長さ292.5メートルを誇り、ナルイン・シルダリヤのカスケードの重要な一部を形成しています。関連するトクトグル水力発電所はキルギス最大の発電所で、4基のタービンを備え、設置容量は1,260MWです。貯水池の建設によりケトメン・トボ谷が水没し、26の集落と広大な農地が失われ、トクトグルの集落も移転を余儀なくされました。近隣のカラコル市は当初ダム建設作業員のために建設され、現在は水力発電所のスタッフの居住地となっています。トクトグル貯水池は地域のエネルギー供給と灌漑に不可欠な役割を果たしていますが、2009年には水位が著しく低下し、キルギス全土で電力の配給制限が行われるなどの課題にも直面しました。
ヒント: トクトグル貯水池を訪れるなら、気候の良い晩春から初秋にかけてがおすすめです。主に工業的かつ自然の施設であるため、立ち入りが制限される場合があり、可能ならガイド付きツアーの利用が望ましいです。トクトグルやカラコルなど近隣の都市での交通手段や宿泊施設の事前計画も推奨されます。入場料はありませんが、現地の規則や環境保護には十分配慮してください。訪問前に水位や水力発電の稼働状況を確認すると、より充実した体験が得られます。
興味深い事実
- •トクトグル貯水池はナルイン川最大の貯水池であり、キルギス国内でも体積と面積で最大級です。
- •貯水池の最大水深は120メートルに達し、地域の重要な自然地形となっています。
- •関連するトクトグル水力発電所はキルギス最大の発電所で、設置容量は1,260MWです。
- •貯水池の建設により、26,000ヘクタール以上の土地が水没し、農地や集落が含まれていました。
- •ケトメン・トボ谷の水没前に考古学者が古代サカ族の古墳を発掘しました。
歴史
トクトグル貯水池は1976年、ソ連時代のナルイン・シルダリヤカスケード計画の一環としてトクトグルダム完成後に形成されました。建設に伴いケトメン・トボ谷が水没し、26の集落が移転し、多くの農地が失われました。水没前には考古学調査が行われ、古代サカ族の古墳が発掘され、この地域の歴史的重要性が明らかになりました。数十年にわたり、貯水池はキルギスの水力発電と灌漑インフラの中心的役割を担っています。特に2009年には、乾燥した冬と水利用の増加により深刻な水不足に陥り、全国的な電力配給制限が実施されました。