
プーラの円形闘技場
Istarska županija
プーラの円形闘技場は、プルスカ・アリーナとも呼ばれ、地元ではディヴィチ=グラードとして知られています。クロアチアで最大かつ最も保存状態の良い古代建築の遺跡としてそびえ立っています。紀元1世紀、ローマ時代にプーラがコロニア・ピエタス・ユリア・ポラと呼ばれていた頃に建設され、世界のローマ円形闘技場の中で6番目の大きさを誇ります。この楕円形の構造は長さ約132.45メートル、幅105.10メートルで、海側の高さは最大32メートルに達します。特筆すべきは、世界で唯一、3つの建築様式(古典的建築オーダー)が完全に保存されているローマ円形闘技場であることです。闘技場の外壁は、地元の石灰岩を海路で運搬して建てられ、大きな半円形の開口部と4つの階段塔があり、これらの塔には水槽と香りのついた水を噴霧する装置が備えられ、観客の快適さを高めていました。アリーナは約23,000人の観客を収容し、剣闘士の試合や獣狩り、その他の見世物が行われました。中央のアリーナ床はラテン語の「harena」(砂)に由来し、血を吸収し足場を確保するために砂で覆われていました。アリーナの地下には舞台装置や動物の収容に使われた地下室や通路があり、複雑なトンネルと排水システムで繋がっています。ヴェラリウム(可動式の日除け)の支えなど、建築および土木技術の特徴はローマ建築技術の独自の例を示しています。現在もプーラの円形闘技場は活気ある文化の場としてコンサートやイベントが開催され、古代の遺産と現代文化をつなぐ役割を果たしています。
ヒント: 混雑を避け、涼しい時間帯に楽しむために、早朝か午後遅くの訪問をおすすめします。チケットはオンラインで事前購入でき、列に並ぶ手間を省けます。車椅子利用者向けの部分的なバリアフリー対応もあります。夏季には様々なコンサートや文化イベントも開催され、伝統的な観光以上の体験が可能です。
興味深い事実
- •プーラの円形闘技場は世界で6番目に大きなローマ円形闘技場です。
- •3つの古典的建築オーダーが完全に保存されている唯一のローマ円形闘技場です。
- •古代には約23,000人の観客を収容できました。
- •外壁は近隣の採石場「カーヴェ・ロマーネ」から海路で運ばれた地元の石灰岩で作られています。
- •外壁の4つの塔には水槽と香りのついた水を観客に噴霧する装置が備えられていました。
- •「アリーナ」という名前はラテン語の「harena」(砂)に由来し、中央の戦闘エリアを血を吸収する砂で覆っていました。
歴史
プーラの円形闘技場は、プーラがローマの植民地「コロニア・ピエタス・ユリア・ポラ」と呼ばれていた紀元1世紀に主要なローマの娯楽施設として建設されました。数世紀にわたり驚くほど良好な状態で保存されており、外壁や建築様式は他の多くのローマ円形闘技場よりも優れています。観客の快適さを高めるために階段塔や給水システムの追加など様々な改修が行われました。文化的意義は高いものの、まだユネスコ世界遺産には登録されておらず、クロアチアは二度登録を申請しています。その保存状態は古代の建築技術やローマ建築の革新を研究する貴重な資料となっています。
場所ガイド
外壁と塔1st century AD
円形闘技場の巨大な外壁は大きな半円形の開口部と4つの階段塔を備えています。各塔には2つの水槽と観客に香りのついた水を噴霧する機構があり、ローマの円形闘技場では珍しい特徴です。
アリーナの床1st century AD
中央の楕円形アリーナ床は67.90メートル×41.60メートルの大きさで、剣闘士の試合や獣闘の血を吸収するため砂で覆われていました。座席エリアとは石板で覆われた狭い溝で区切られていました。
地下の部屋と通路1st century AD
アリーナの地下には柱で支えられたアーチ型の部屋があり、舞台装置や野生動物の収容部屋が置かれていました。これらの空間はトンネルで繋がっており、近くの剣闘士用建物へ通じる通路もあったと考えられています。
座席エリア(カヴェア)1st century AD
座席エリアはアリーナ上方に楕円形の同心円状に石の座席が広がり、約23,000人の観客を収容しました。階段で各段が繋がり、かつてはヴェラリウムという大きな日除けで覆われていました。
連絡先
電話: 052 219 028