
エングリダム
Samegrelo-Zemo Svaneti
ジョージアのツァレンジカにあるエングリ川に位置するエングリダムは、世界で2番目に高いコンクリートアーチダムで、高さは271.5メートルです。1961年から1987年にかけて建設され、ジョージアの電力のほぼ半分を供給するエングリ水力発電所(HES)の重要な一部を形成しています。このダムの独特な設計と巨大な規模は、ソ連時代の野心と現代の水力発電技術を融合させた土木の驚異です。ジャヴァリの町の北に位置し、その高さだけでなくジョージアの文化遺産としても注目されています。発電所には20基のタービンがあり、総出力は1,320MWで、地域のエネルギー需要に大きく貢献しています。政治的な複雑さがあるものの、発電所は分離主義地域のアブハジアに一部位置しているにもかかわらず、ダムは産業の偉業と地域協力の象徴となっています。その印象的なアーチ設計と周囲の山岳風景は、自然の美しさと産業の力強さが融合した訪問者にとって見応えのある光景を提供します。
ヒント: 訪問は春または夏の天候が良くアクセスしやすい時期に計画することをおすすめします。ダム自体は機能的なインフラ施設ですが、技術や歴史について学べるガイドツアーが利用できる場合があります。ダムの戦略的重要性と敏感な地域に近い場所にあるため、訪問には許可や制限があるかどうか事前に確認することが望ましいです。訪問の事前手配は体験を向上させ、安全ガイドラインを遵守してください。
興味深い事実
- •エングリダムは高さ271.5メートルで世界で2番目に高いコンクリートアーチダムです。
- •ジョージアの総電力消費量の約46%を供給しています。
- •水力発電所には20基のタービンがあり、それぞれの定格容量は66MW、合計で1,320MWです。
- •建設は1961年に始まり、1978年に稼働開始、1987年に完成しました。
- •ダムはジョージアが管理する上スヴァネティアに位置し、発電所は分離主義地域のアブハジアに一部あります。
- •2015年にジョージアの文化遺産リストに登録されました。
- •ダム近くの遠隔無線中継用に使用されていた放射性同位体熱電発電機が2001年に紛失し、放射線事故を引き起こしました。
歴史
この地域に大規模な水力発電ダムを建設する構想は、ソ連の指導者ニキータ・フルシチョフによって最初に提案されました。彼はブズィブ川にダムを望んでいましたが、沿岸侵食のリスクがあるとして反対されました。エングリダムの建設は1961年に始まり、1978年に稼働を開始し、1987年に完成しました。1990年代のソ連崩壊後の検査で緊急修理の必要性が明らかになり、2000年代にかけて国際的な資金援助と修復作業が行われました。ダムの建設と運用は、ジョージアの独立やアブハジア紛争など地域の政治的変動に影響を受けています。2015年にはジョージアの文化遺産の一部として登録され、その歴史的および技術的な重要性が強調されました。
場所ガイド
アーチダム構造1961-1987
主なコンクリートアーチダムは高さ271.5メートルで、エングリ川をせき止めて水力発電のための貯水池を作るソ連時代の土木技術の代表例です。
エングリ水力発電所完成 1987年
アブハジアのガリ地区下流に位置するこの発電所は、20基のタービンを備え、総設置容量は1,320MWで、ジョージアの電力供給のほぼ半分を生み出しています。