
Museo Salzillo
Murcia
スペイン・ムルシアにあるMuseo Salzilloは、18世紀を代表するスペインのバロック彫刻家フランシスコ・サルシージョの生涯と作品に捧げられています。サルシージョは宗教的テーマに専念し、数百点の多色彩木彫像を制作し、ムルシア地方のみならず広く知られる存在となりました。博物館には彼の傑作が多数収蔵されており、500体以上の人物で構成された有名な生誕シーンや、聖週間に使用される行列用の彫刻も展示されています。サルシージョの作風はバロックからロココ、ネオクラシシズムへの移行を示し、劇的な強烈さではなく自然主義的かつ理想化された美しさが特徴です。博物館は「最後の晩餐」「ゲッセマネの祈り」「鞭打ちのイエス」などの作品を通じて、ムルシアの芸術的・文化的遺産を独自に紹介しています。ガイドツアーも用意されており、歴史的背景や芸術的洞察を深めることができます。また、準備段階のテラコッタのスケッチも保存されており、サルシージョの創作過程を垣間見ることができます。ムルシアにあるこの博物館は、サルシージョの生涯の地であることから、訪問者は直接彼の遺産に触れることができます。
ヒント: Museo Salzilloは月曜から土曜の10:00~17:00に開館し、12:00と16:00に事前予約制のガイドツアーがあります。日曜と祝日は11:00~14:00の短縮営業です。訪問をより充実させるために、ガイドツアーの事前予約をおすすめします。聖週間にはサルシージョの行列用彫刻が特に注目され、博物館は非常に混雑します。混雑を避けてゆったり見学したい場合は、ピーク時間帯を避けて訪れると良いでしょう。割引が適用される場合もあるため、詳細は公式ウェブサイトや博物館にお問い合わせください。
興味深い事実
- •フランシスコ・サルシージョは556体の泥製人形からなる生誕シーンを制作し、各人形は約30cmの高さで、彼自身が始め、弟子のロケ・ロペスが拡張しました。
- •サルシージョの彫刻は多色彩の木彫で、エストファドという金箔と彩色を施す技法を用いています。
- •多くのサルシージョの作品はスペイン内戦(1936~1939年)で破壊されました。
- •サルシージョはムルシア彫刻学校を創設し、その影響は彼の生涯を超えて続きました。
- •彼の行列用彫刻はムルシアの聖週間の中心であり、「procesión de los Salzillos」として知られています。
歴史
フランシスコ・サルシージョは1707年にムルシアでイタリア人木彫刻家の父のもとに生まれ、20歳で父の工房を引き継ぎました。彼は宗教的木彫刻に専念し、多作なキャリアを築き、ムルシア彫刻学校を創設しました。サルシージョの作品はバロックとロココの橋渡しをし、ムルシアや隣接地域で名声を得ました。スペイン内戦で多くの作品が失われたものの、彼の遺産は生き続け、彼の芸術を保存・展示するMuseo Salzilloがムルシアに設立されました。サルシージョは1783年に亡くなり、スペインの宗教彫刻に大きな影響を与えました。
場所ガイド
生誕シーン(El Belén)1780-1800
フランシスコ・サルシージョが始め、弟子のロケ・ロペスが1780年から1800年の間に完成させた556体の多色彩泥製人形からなる壮大な生誕シーンです。スペインで最も重要かつ詳細な生誕シーンの一つであり、宗教的イメージと自然主義的な細部表現におけるサルシージョの卓越した技術を示しています。
最後の晩餐(La Cena)1763
1763年に制作されたこの彫刻群は、イエスと12使徒がテーブルを囲む姿を描き、聖書の場面の厳粛さを自然主義的な細部とバロックの優雅さで表現しています。
ゲッセマネの祈り(La Oración del Huerto)1754
1754年に彫刻されたこの作品は、天使が杯を差し出すイエスと、ヤシの木の下で眠る三人の使徒を描き、祈りと裏切りの切ない瞬間を表現しています。
鞭打ちのイエス(Jesús en la Columna)1777
1777年に制作されたこの彫刻は、鞭打ちを受けるイエスを穏やかで諦めの表情で表現し、苦難の中の精神的強さを強調しています。
連絡先
電話: 968 29 18 93