
ナヘラのサンタ・マリア・ラ・レアル
La Rioja
ナヘラのサンタ・マリア・ラ・レアルは、スペインのラ・リオハ地方ナヘラの町に位置する歴史的な修道院です。1052年にナバラ王ガルシア・サンチェス3世によって創建され、王家の霊廟として機能し、その後ピレネー山脈南部における重要なクリュニー修道会の中心地となりました。この修道院はサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼において重要な役割を果たし、巡礼者を引き寄せ、宗教的・文化的交流を促進しました。建築様式はロマネスク、モサラベ、ゴシック、ルネサンス、バロックの要素が混在し、その長く複雑な歴史を反映しています。特に、合唱団の精巧な木工細工や、洞窟の聖母像が発見された洞窟があり、現在も聖地として崇敬されています。騎士の回廊と呼ばれる回廊や、トロンプ・ルイユのドームを持つルネサンス様式の王の階段も見どころです。15世紀と17世紀に大規模な再建が行われ、1889年に国の記念物に指定されました。現在は歴史遺産保存の学校「Escuela de Patrimonio Histórico」も併設しています。
ヒント: ナヘラのサンタ・マリア・ラ・レアルを訪れるのに最適な時期は、気候が穏やかで巡礼の雰囲気が活気づく春と初秋です。公式ウェブサイトで開館時間を事前に確認し、ガイドツアーやオンラインで提供されるバーチャル訪問の予約を検討すると良いでしょう。学生、高齢者、団体には通常割引が適用されます。巡礼路の一部であるため、巡礼歩行と組み合わせると体験がより充実します。特に9月8日の洞窟の聖母の祝祭日には混雑するため、早めの到着がおすすめです。
興味深い事実
- •この修道院には、11世紀にモサラベ典礼のもとで作成された、現存する最古の西洋の紙の写本『シロスのミサ典書』があります。
- •1142年のピーター・ザ・ヴェネラブル修道院長の訪問時に、ヨーロッパ初のクルアーン翻訳が依頼されました。
- •王の階段には、ペリカンをモチーフにしたトロンプ・ルイユの装飾が施されたルネサンス様式の半球形ドームがあります。
- •この修道院はナヘラ・パンプローナ王国の王たちの王家の霊廟として機能し、ナバラ王国の前身にあたります。
- •ピレネー山脈南部における重要なクリュニー修道会の中心地はこの修道院を含めて2か所のみで、カスティーリャにおけるクリュニー改革の普及に貢献しました。
歴史
この修道院は1052年にナバラ王ガルシア・サンチェス3世によって創建され、洞窟で聖母像が発見されたことが霊的な中心となりました。1076年にナバラ王国はレオン・カスティーリャのアルフォンソ6世に渡り、1079年に修道院はクリュニー修道会に譲渡され、クリュニーの中心地として、またサンティアゴ巡礼の重要な拠点となりました。1142年にはピーター・ザ・ヴェネラブル修道院長が訪れ、ここでヨーロッパ初のクルアーン翻訳を依頼しました。15世紀までクリュニーの支配下にあり、その後アレクサンダー6世教皇により独立した修道院長職が設立され、大規模な再建が行われました。巡礼者の減少とともに衰退し、ナポレオン戦争や19世紀の教会財産没収で被害を受けました。1889年に国の記念物に指定され、19世紀末にはフランシスコ会が到来し修復が進みました。
場所ガイド
サンタ・マリア・ラ・レアル教会1422-1453
1422年から1453年にかけて花のようなゴシック様式で建てられた教会は、10本の柱で区切られた三廊式で、リブヴォールトと独特なヴォールトを持つ中央後陣があります。合唱団の下には洞窟があり、そこで洞窟の聖母像が発見され、宗教的に重要な場所となっています。
王家の霊廟と霊廟堂11世紀以降
王家の霊廟は教会の地下にあり、創設者のガルシア・サンチェス3世王の墓所を含みます。ナヘラ・パンプローナ王国の王や王子たちの墓があり、歴史的に重要な王家の場所です。
騎士の回廊16世紀初頭(1517年完成)
華麗に装飾されたチャールズ1世のフランボワイヤン・ゴシック門を通ってアクセスできる回廊は、王室の後援で建てられ、トロンプ・ルイユのドームを持つ王の階段などルネサンス様式の要素を備えています。
王の階段1594
このルネサンス様式の階段は、犠牲と復活を象徴するペリカンのモチーフを描いたトロンプ・ルイユの絵画で飾られた半球形ドームに覆われています。
連絡先
電話: 941 36 10 83