天津博物館
Tianjin Shi
天津博物館は中国・天津最大の博物館で、河西区の銀河広場に位置しています。約5万平方メートルの敷地を占め、日本人建築家・川口守による白鳥が翼を広げたような独特の建築様式で知られています。館内には書道、絵画、青銅器、陶磁器、翡翠、印章、硯、商代の甲骨文、貨幣、歴史文書、近代遺物など、中国古代美術を中心に約20万点の収蔵品が揃っています。展示は天津の豊かな歴史と文化の発展を強調しており、「天津人文の起源」「近代中国における天津の一世紀」「博物館の貴重なコレクション」といった主要な常設展があります。中でも、西周時代の青銅器「太保鼎」や隋代の龍耳付白釉瓢形瓶など、国の一級文物に指定された貴重な品が含まれています。建物の設計には天津の600年の都市史を象徴する要素が取り入れられ、「タイムトンネル」と呼ばれる広々としたホールが古代、近代、現代の展示をつなぎます。2012年に天津文化センター内の現在の近代的施設に移転して以来、天津の芸術と歴史遺産を体感できる象徴的な文化施設となっています。
ヒント: 天津博物館は平日や午前中の訪問がおすすめで、混雑を避けて静かな鑑賞が可能です。入館は無料ですが、特別展ではチケットが必要な場合があるため、公式情報を事前に確認してください。特別展や観光シーズンには予約や事前登録が必要なこともあります。館内は充実した来館者施設が整い、天津河西区の公共交通機関でアクセスしやすいです。
興味深い事実
- •博物館の建築は白鳥が翼を広げた姿を模しており、優雅さと開放性を象徴しています。
- •約20万点の収蔵品には希少な商代の甲骨文や書道作品も含まれています。
- •所蔵する太保鼎は西周時代の一級国家文物で、国外展示は禁止されています。
- •「タイムトンネル」ホールは古代から現代までの展示を年代順に繋いでいます。
- •収蔵品に加え、2万点以上の書籍や文書も所蔵しています。
歴史
天津博物館の起源は1918年に設立された天津研究所にさかのぼり、中国で最も早期の博物館の一つです。数十年にわたり、河北省博物館や天津市博物館など名称変更や統合を経て、政治・行政の変遷を反映しました。2004年に歴史博物館と美術館が合併して現在の天津博物館となりました。現建物は2008年から2012年にかけて天津文化センター地区に建設され、市の文化的進化を象徴する近代建築のアイコンとなっています。
場所ガイド
タイムトンネル2012
この中央ホールは博物館の展示室を年代順に繋ぎ、古代から現代の天津の時の流れを象徴しています。幅30メートル、長さ80メートル、高さ14メートルの空間で、訪問者を市の歴史的発展に没入させる設計です。
太保鼎西周時代(紀元前約1046~771年)
西周時代の青銅器で、独特の円柱状の足と獣文様や葉文様をあしらった精緻な装飾が特徴です。一級国家文化財であり、国外展示は禁止されています。
隋代龍耳付白釉瓢形瓶隋代(581~618年)
二つの膨らんだ胴部が連結し、手作りの龍形の取っ手が付いた希少な白釉陶磁器で、隋代陶芸の頂点を示します。一級国家文物であり、中国国外への展示は認められていません。
常設展:天津人文の起源2012
この展示は天津の古代文化と歴史的ルーツを探り、先史時代から帝国時代にかけての地域の発展を示す遺物や文書を紹介しています。
常設展:近代中国における天津の一世紀2012
19世紀から20世紀にかけての天津の変貌に焦点を当て、歴史文書、写真、遺物を通じて都市の近代化と中国史における役割を紹介しています。
連絡先
電話: 022 8388 3000