
ヴァッハウ渓谷
Niederösterreich
ヴァッハウ渓谷は、オーストリア下オーストリア州のメルクとクレムスの間に位置し、ドナウ川によって形成された全長36キロメートルの渓谷です。メルク修道院やゲトヴァイク修道院といった建築の名所、中世の城であるデュルンシュタイン城、歴史的な都市建築を持つ魅力的な町々で有名です。この渓谷は先史時代から人が住んでおり、旧石器時代に遡る考古学的遺物も発見されています。ブドウ栽培が盛んで、急斜面の段々畑ではグリューナー・フェルトリーナーやリースリングといった有名な品種が育てられています。ドナウ川の川岸やなだらかな丘陵、ブドウ畑が織りなす景観は、何世紀にもわたりこの地域の経済と文化を形作ってきました。ヴァッハウは2000年にその卓越した建築と農業の歴史が評価され、ユネスコ世界遺産に登録されており、ワイン愛好家や歴史ファンにとって絶好の訪問先となっています。
ヒント: ヴァッハウ渓谷を訪れるのに最適な時期は、ブドウ畑が青々と茂り、気候が穏やかな晩春から初秋です。メルク、デュルンシュタイン、クレムスの町を巡って渓谷の文化的名所を存分に楽しむことをおすすめします。特に収穫期には、ガイドツアーやワインテイスティングの予約を事前に行うと良いでしょう。修道院や城の入場券を組み合わせた割引や団体割引も利用できる場合があります。段々畑や歴史的な場所を歩くために、歩きやすい靴を用意してください。
興味深い事実
- •ヴァッハウ渓谷では、約2万6千年前の有名な旧石器時代の像「ヴィレンドルフのヴィーナス」が発見されました。
- •イングランド王リチャード1世は12世紀にデュルンシュタイン城で捕らえられていました。
- •ヴァッハウ渓谷は、自然の美しさと歴史的建築が融合した独特の文化的景観として2000年にユネスコ世界遺産に登録されています。
- •ドナウ川沿いの急斜面の段々畑では、地域伝統のグリューナー・フェルトリーナーやリースリングのブドウが栽培されています。
歴史
ヴァッハウ渓谷の歴史は旧石器時代にまで遡り、3万年以上前の人類の定住の証拠があります。かつてはケルト人のノリクム王国の一部であり、その後ローマ帝国のドナウ川沿いの国境地域となりました。中世にはバーベンベルク家がこの地を支配し、城や修道院が建設されました。特に12世紀にはイングランド王リチャード1世がデュルンシュタイン城に幽閉されたことでも知られています。中世以降、ブドウ栽培が盛んになり、渓谷の景観と経済を形作りました。2000年にはユネスコによって文化的景観として正式に認定され、その歴史的・農業的な重要性が評価されています。
場所ガイド
メルク修道院11世紀(現在のバロック建築は1700年代)
ドナウ川を見下ろす壮麗なバロック様式のベネディクト会修道院で、見事な建築、フレスコ画、そして広大な図書館で知られています。
デュルンシュタイン城12世紀
リチャード獅子心王が幽閉された中世の城の廃墟で、ドナウ川と周囲のブドウ畑のパノラマビューが楽しめます。
ゲトヴァイク修道院1083
クレムス近郊に位置するベネディクト会の修道院で、印象的な建築と芸術を誇り、渓谷の精神的・文化的遺産に寄与しています。
段々畑のブドウ畑
ドナウ川沿いの急斜面に広がるブドウ畑で、グリューナー・フェルトリーナーやリースリングといった伝統的な品種が栽培され、渓谷の景観と経済を形作っています。